暑い夏を乗り切るためのリフォームとは
2019年6月15日
日本の夏は年々厳しさを増しており、岐阜県の7月~8月は最高気温が30度を超える日も少なくありません。しかし、夏場はエアコンを使用するため電気代が高くなりがちです。快適さを維持しながら、なんとか節電をしたいとお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今回は、暑い夏を快適に乗り切り、なおかつ節電効果もある暑さ対策リフォームを紹介します。
窓を断熱窓へリフォーム
窓は家の中でもっとも熱が出入りする場所です。一般的な単板ガラスの窓だと、冬は室内の熱が52パーセント逃げ出し、夏は室外の熱が74パーセントも入り込んできます。冬場の「暖房を入れても暖かくならない」、夏場の「冷房を入れても冷えない」という悩みは窓の断熱化で解消することができます。
窓の断熱化は、サッシはそのままに断熱性の高いガラスに交換する「複層ガラス(ペアガラス)」と、既存の窓に内窓を設置する「二重窓」があります。現在は複層ガラスが主流で、ガラスを交換するだけであれば窓1枚あたり約8,000円でリフォームできます。
壁・天井・床の断熱改修
夏の暑さ対策には、家の壁・天井・床に断熱材や断熱パネル敷き詰めたり、断熱塗料を塗布したりして、エアコンの冷房効率をアップさせるリフォームもおすすめです。
冷房効率がアップすれば、それだけエアコンの冷気を外に逃がすことがなくなるため、余計な光熱費を削減して節電対策や温暖化対策にもなります。
壁・天井・床の断熱改修はどの部位に施工するかによって費用に差があります。たとえば壁の内側に断熱材を敷き詰める場合、いったん既存の壁を剥がす必要があるため、壁の解体・補修・下地張り・仕上げ材の施工等でリフォーム費用は高くなります。
リフォームする部位ごとの費用の目安は次のとおりです。
費用の目安 | 工期 | |
壁の断熱化 | 4,000円~/1㎡当たり | 2週間~1ヶ月 |
天井の断熱化 | 39,000円~/6帖程度 | 2日~4日 |
床の断熱化 | 35,000円~/6帖程度 | 1日~1週間 |
ルーバー付きドアへリフォーム
ドアを閉めることで風の通りを遮断してしまう場合は、換気と採光を兼ね備えた「ルーバー」付きのドアにリフォームする方法もあります。ルーバーはワンタッチで開くことができ、風の量を調整することができます。
室内のプライバシーを守りながら換気も実現できて非常に便利なリフォームで、ルーバー付きドアへのリフォームは1箇所あたり約20万円~が相場です。
キッチンをIHクッキングヒーターとレンジフード式換気扇にリフォーム
キッチンがガスコンロの場合、調理中の炎が室内の気温を一気に上昇させるため、夏場は熱中症を引き起こす原因にもなります。
キッチンのコンロをIHクッキングヒーターにリフォームすると、熱中症対策と夏場の快適さを両立させることができます。
IHクッキングヒーターはガスコンロに比べて熱が周囲に広がりにくく、長時間使用しても室温が上がり過ぎることがありません。夏場の調理を快適に、なおかつ熱中症対策も可能です。リフォーム費用の目安は6万円~18万円です。
さらに、プロペラファンタイプの換気口をシロッコファンタイプのレンジフードに交換すれば、換気効率を高めることができてエアコンの冷気を外に逃がしません。レンジフードへの交換費用の目安は約3万5,000円~5万円です。
まとめ
今回ご紹介したリフォームは、エアコンの冷房効率をアップさせ、節電対策をして電気代を削減する効果もあります。暑い夏を乗り切るために、快適で過ごしやすく、なおかつお得なリフォームを検討されてはいかがでしょうか?