帰宅したらすぐに洗面に行ける動線
2022年6月30日
家事動線や生活動線と同じく、快適な暮らしに欠かせないのが帰宅動線です。新型コロナ以降はとくに、手洗いうがいの習慣化やウイルスを持ち込まない対策として、帰宅動線が注目を集めています。
今回は帰宅したらすぐに洗面に行ける帰宅動線の考え方や、具体的なリフォームについて解説します。
帰宅動線とは?
新型コロナで改めて帰宅後の手洗いうがいが重要視され、新築やリフォームでも帰宅動線を見直す方が増えています。帰宅動線とは、家に帰ってきてから荷物を置き、手洗い・うがいをするまでの動きの流れを指します。
たとえば、玄関から入ってすぐに荷物が置ける収納場所があり、そのまま洗面所で手洗いうがいができるのが良い帰宅動線の一例です。逆に洗面所へ行き着くまでにいくつもドアを介したり、直線的に動けなかったりすると、良い帰宅動線とは言えません。
また最適な帰宅動線は、家族構成やライフスタイルによって変わってきます。玄関・収納・洗面所の3ヶ所をポイントとして、家族に合った帰宅動線をイメージしましょう。
洗面台への動線をスムーズにするメリット
洗面台までの帰宅動線をスムーズにすると、どのようなメリットが得られるのでしょうか?詳しく見ていきましょう。
メリット1:ウイルスや花粉を部屋まで持ち込まない
新型コロナウイルスはもちろん、花粉や黄砂あるいはPM2.5などは、なるべく室内に持ち込みたくないものです。リビングやキッチンにそれらを持ち込まない帰宅動線を作れば、室内を汚したり、健康を害したりする心配がありません。お子さんやペットのいるご家庭ならなおさら安心です。
メリット2:リビングが散らからない
家族が家に帰ってくる時間こそ、リビングが散らかりやすいタイミングと言えます。手に持っている荷物や郵便受けから取ってきた郵便物、着ている服などを、とりあえず投げ置いたりして散らかしてしまうからです。リビングに入る前に、帰宅動線の中で荷物を収納できれば、リビングが散らかることを回避できます。
メリット3:手洗いうがいを習慣化できる
帰宅動線上に洗面台を設置しておけば、自然な流れで手洗いうがいができます。学校や遊びから帰宅したお子さんがストレスなく手洗いうがいができ、習慣化も図れるでしょう。
帰宅動線を良くするリフォーム例
帰宅後に玄関やリビングが散らかりにくく、手洗いうがいの習慣化が図れるリフォーム例をご紹介します。
例1:セカンド洗面台
工事費用の相場:20万円~40万円
脱衣所にある洗面台とは別に、2つ目の洗面台を設置するリフォームです。玄関横や廊下にコンパクトサイズの洗面台を設置すれば、帰宅後すぐに手洗いうがいができます。
例2:玄関クローゼット
工事費用の相場:5万円~10万円
玄関をすっきりさせ、なおかつリビングに余計な荷物を持ち込まないためには、使い勝手の良い収納スペースの確保が必須です。コートや遊び道具なども収納できるスペースがあれば、室内にウイルスや花粉等を持ち込む心配がありません。
例3:ウォークスルークローゼット
工事費用の相場:20万円~40万円
ウォークスルークローゼットとは、収納と通路を兼ね備えた収納スペースのことです。廊下にウォークスルークローゼットをつくることで、帰宅時に着ていた衣類や手に持っていた荷物などをそのまま収納できます。
まとめ
帰宅動線を考えることは、生活動線や家事動線と同じく、快適な住まいづくりには欠かせません。これから新築や間取りを変えるリフォームを検討中の方は、ぜひ帰宅動線にも注目してみてください。